SBI証券の夜間取引ができない人へ|PTS注文の正しいやり方と失敗回避策
「日中は仕事で取引できないから夜間取引を使いたいのに、注文画面でPTSの選択肢が見当たらない」「そもそも夜間取引の時間帯や手数料がよくわからず、怖くて注文ボタンを押せない」――そんな状況でこの記事にたどり着いた方は多いはずです。
SBI証券の夜間取引(PTS取引)は、正しい設定と手順を知っていれば決して難しくありません。この記事では、PTSの仕組みから具体的な注文手順、そして多くの人がつまずくポイントと回避策まで、画面操作レベルで丁寧に解説します。読み終わるころには、今夜からでも夜間取引を始められる状態になっているはずです。
目次
- SBI証券の夜間取引で「注文できない」が起きる本当の原因
- 夜間取引(PTS取引)の全体像を5分で理解する
- 【画面付き】SBI証券で夜間取引を始める具体的手順
- 夜間取引で見落としがちな注意点とコスト
- よくある失敗パターンと回避策
SBI証券の夜間取引で「注文できない」が起きる本当の原因
夜間取引をしたいのに注文画面で迷子になる人が多い背景には、明確な原因があります。
PTS取引の「存在」に気づけていない
SBI証券の夜間取引は「PTS(Proprietary Trading System=私設取引システム)」という仕組みで提供されています。通常の株式注文画面を開いただけでは、初期状態で東証(取引所)が選択されているため、PTSの選択肢に気づかないまま「夜は注文できない」と誤解してしまうケースが非常に多いです。
注文画面の「市場選択」を見落としている
SBI証券では、注文時に「市場」や「執行条件」のプルダウンでPTSを明示的に選ぶ必要があります。ここを切り替えないと、取引所の営業時間外にはエラーが出るだけです。つまり、操作上のたった1ステップを知らないだけで夜間取引を諦めてしまう人がいるのです。
そもそも対象外の銘柄・注文方法を選んでいる
PTSで取引できる銘柄は東証上場銘柄が中心ですが、一部取り扱いのない銘柄も存在します。また、夜間PTSでは成行注文が使えない(指値注文のみ対応が一般的)といった制約があり、これを知らずに注文するとエラーになります。
夜間取引(PTS取引)の全体像を5分で理解する
手順に入る前に、PTS取引の基本構造を押さえておくと操作で迷いません。
PTSの取引時間帯
SBI証券のPTS取引は、大きく分けて以下の時間帯で利用できるのが一般的です(2026年時点の目安)。
- デイタイム・セッション: 8:20頃~16:00頃(東証の前後をカバー)
- ナイトタイム・セッション: 16:30頃~23:59頃
多くの会社員が帰宅後に取引したい「夜間取引」は、ナイトタイム・セッションに該当します。ただし、取引時間はSBI証券の判断やシステムメンテナンスにより変更される場合があるため、公式サイトで最新情報を確認してください。
手数料は意外と変わらない
PTS取引の手数料体系は、通常の取引所取引とほぼ同等か、場合によっては若干有利に設定されていることもあります。「夜間取引=割高」というイメージは必ずしも正確ではありません。ただし、約定しにくさというコストは別途考慮が必要です(後述)。
PTSが向かない人もいる
正直に言えば、以下のような人にはPTS取引は向きません。
- 大型株以外の中小型株を中心に売買したい人:流動性が極端に低い銘柄はPTSでは板がスカスカで、希望価格で約定しにくい
- 成行注文で即座に約定させたい人:夜間PTSは指値注文が基本のため、スピード重視のスタイルとは相性が悪い
- 信用取引をメインで使いたい人:PTSでの信用取引の可否や条件は制限がある場合がある
【画面付き】SBI証券で夜間取引を始める具体的手順
ここからは、実際にSBI証券で夜間PTS注文を出すまでの流れを、番号付きのステップで解説します。
ステップ1:SBI証券にログインし銘柄を検索する
- SBI証券の公式サイトまたはアプリにログインする
- 取引したい銘柄名または銘柄コードを検索バーに入力する
- 銘柄の個別ページを表示し、「株価」「チャート」などの基本情報を確認する
この段階では通常の株取引と同じ操作です。特別な事前申請や追加口座の開設は、基本的に不要です(総合口座があればPTSも利用可能なのが一般的)。
ステップ2:注文画面で「PTS」を選択する
ここが最大のポイントです。
- 「現物買」または「現物売」ボタンを押して注文入力画面を開く
- 「市場」の項目で「SBI PTS」を選択する(初期値は「東証」になっていることが多い)
- 「SBI PTS」が選択肢に表示されない場合は、取引時間外であるか、対象外銘柄の可能性がある
PC版サイトでは注文画面のプルダウンメニュー、スマホアプリでは市場選択のタブやボタンで切り替えるのが一般的です。UIはアップデートで変わることがあるため、「市場」「取引所」に該当する項目を探してください。
ステップ3:指値価格を入力して注文を確定する
- 注文種別で「指値」を選択する(夜間PTSでは成行注文が利用できない場合が多い)
- 希望する売買価格を入力する
- 株数を入力する
- 注文有効期限を選択する(当日中が一般的)
- 取引パスワードを入力し、注文内容を確認して「発注」ボタンを押す
注文が受け付けられると、注文一覧画面にPTS注文として表示されます。約定するかどうかは、相手方の注文(板)の状況次第です。
夜間取引で見落としがちな注意点とコスト
夜間取引を始める前に知っておかないと損をする、地味だけど重要なポイントがあります。
流動性の低さが「隠れコスト」になる
夜間PTSは日中の東証と比べて参加者が少なく、板(注文の並び)が薄い傾向にあります。これは具体的に何を意味するかというと:
- スプレッド(売値と買値の差)が広がりやすい:日中なら1円刻みで板が埋まっている銘柄でも、夜間は数円~数十円の開きが出ることがある
- 大量の株数を一度に売買しにくい:部分約定(希望株数の一部だけが約定)が起きやすい
つまり、手数料が安くても「不利な価格での約定」が実質的なコストになる可能性があるのです。
決算発表直後の夜間取引は要注意
引け後に決算が発表された銘柄は、夜間PTSで大きく値が動くことがあります。「速報を見て飛びつき買い→翌朝の東証でさらに値動きがあり損失」というパターンは珍しくありません。夜間の価格は参加者が限られる中での値付けであり、翌日の取引所価格とは乖離することがある点を理解しておきましょう。
特定口座・NISA口座での取り扱い
PTS取引は特定口座(源泉徴収あり)でも利用できるのが一般的です。NISA口座でのPTS取引の可否については、SBI証券の最新のルールを公式サイトで確認してください。制度変更により取り扱い条件が変わる場合があります。
よくある失敗パターンと回避策
同じミスを繰り返さないために、実際に多い失敗パターンを具体的に紹介します。
失敗①:指値が遠すぎて約定しない
夜間PTSでは板が薄いため、現在の気配値から離れた指値を入れると何時間待っても約定しません。
回避策: 注文前に必ずPTSの気配値(板情報)を確認し、現実的な価格帯で指値を設定しましょう。SBI証券ではPTSの板情報も確認できます。
失敗②:翌朝の東証で二重注文になってしまう
夜間PTSで約定しなかった注文がそのまま残り、翌朝の東証注文と合わせて意図しない二重発注になるケースがあります。
回避策: PTS注文の有効期限を「当日中」に設定しておけば、ナイトセッション終了後に自動的に失効します。翌日に持ち越さない設定を習慣にしてください。
失敗③:アプリとPC版で操作が異なり混乱する
SBI証券はPC版サイト、スマホアプリ、旧バージョンのサイトなどインターフェースが複数あり、PTS選択の場所がそれぞれ異なります。
回避策: 最初は1つのプラットフォームに絞って操作を覚えましょう。慣れてから他のインターフェースを試すのが確実です。
今夜から夜間取引を始めるために
SBI証券の夜間取引は、「注文画面でPTSを選択する」「指値で注文する」というたった2つのポイントを押さえれば、日中に取引できない会社員でも帰宅後に株式売買が可能になります。
ただし、流動性の低さや約定のしにくさは日中取引にはないリスクです。最初は少額・少株数で試し、PTSの板の感覚をつかんでから本格的に活用するのが賢い進め方です。
まだSBI証券の口座を持っていない方は、まず口座開設から始めましょう。PTS取引は追加申請不要で使えるのが一般的なので、口座があれば今夜からでもスタートできます。
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※投資は元本割れのリスクがあります。夜間取引を含め、投資判断はご自身の責任で行ってください。